ども!でびきんです!
2010年フィリピンにおける狂犬病での死傷者は257人
2011年で202人もの死傷者が報告されています
出典:世界保健機構WHO
フィリピンは世界狂犬病死傷者ワースト10にランクインしている野良犬が多い国の中の1つです。
アジアでは台湾もランクインしています。
私はフィリピンに移住して3年目になりますが、野良犬に関しては特に危険を感じた事は1度もありません。
何故なら、フィリピンの野良犬は人間がちょっかいを掛けると大人しく逃げて行くからです。
しかしながら、実際にフィリピン旅行中に犬に咬まれて狂犬病になり死亡した例がフィリピンでは257人も居ると言う事からフィリピン旅行での野良犬に対する対策をご紹介したいと思います。
狂犬病の症状ってどんなもの?
狂犬病は人だけでなく、全ての哺乳類に感染するウィルスです。
犬だけではなく、ネコ・キツネ・サル・タヌキ・イタチ・ねずみなどの全ての哺乳類から感染します。
狂犬病の潜伏期間は通常1か月~3か月と言われていますが、7~8%の人は半年~1年以上も発病しない人が存在するそうです。
上記の潜伏期間を経て発病すると、風邪のような症状が出始め傷口が痛み出したり痒みが出て、【麻痺・幻覚・精神錯乱】などの神経症状が現れた後に、衰弱し昏睡状態へと陥り最後には死亡します。狂犬病が発症する前に治療しないと確実に死亡する、本当に恐ろしい病気です。
フィリピンでは犬は外で飼うのが常識
フィリピンでは、日本の家庭のように家の中で犬を飼っている家は殆ど見かけません。
フィリピンの家庭の殆どが家の外か家の前で飼うのが当たり前の様です。
それは丁度、日本の昭和時代と良く似た状況だと思います。
フィリピンの家庭の中には飼い犬に鎖を繋がず、家の外に出して自由に出入り出来る状況のまま犬を飼っており、首輪だけ付けた犬が家の付近を走り回っていると言う事も珍しくありません。
フィリピン旅行に来た人達はそれを見て、恐らく『全て野良犬なんだな』と感じている事でしょう。
特に飼い犬は人間に対して人懐っこく、通りがかる人に対して興味を示しますから、遊んで貰っていると思って突然走り寄ってきたり、ワンワン!と吠えたりする事もありますので、むやみに手を出すのは危険です。
フィリピン旅行中に野良犬と遭遇した際の注意点
フィリピンではマニラ空港・セブ空港を出た瞬間に普通に野良犬が歩いているような環境です。
特に夕方の屋台が出始める頃には沢山の野良犬が足元を徘徊しています。
犬!可愛い!と日本の方なら思うかも知れませんが、フィリピンの野良犬は肋骨が見える程に痩せていてパッと見た感じはバイオハザードみたいな犬が多いのです。
日本の人々が考える野良犬の姿とはかけ離れており、触る気にもなれなかったのが、私が初めて遭遇した野良犬体験でした。
野良犬を刺激しない事
野良犬は昼も夜も関係なく街中を徘徊しています。
運悪く出会ってしまったとしても、絶対に手を差し出したり目を合わせたりしてはいけません。
まして、遊び半分でからかったり、走って逃げると野良犬は遊んで貰っているものと勘違いして、全力で追いかけてきます。
目が合うと犬は目をそらさずジッとこちらを見つめてきますので、そのままゆっくりと後ずさりしながらやり過ごすのが一番良い手です。
野良犬は食べ物がある場所に集まる
屋台などの食べ物がある場所を主な生息地としていますから、繁華街に出ると食べ物屋台の周りには必ずと言ってよい程、ノラ犬がウロウロしています。
ゴミ捨て場などの場所にも良く出没していますから、その町で生活していると日常的にゴミ捨てに行った際に出くわします。
野良犬は屋台で買った食べ物やゴミを捨てに来たゴミに興味がありますので、良い匂いがしていたりすると近寄ってきますので、その場にゴミを放り出して立ち去る事です。
フィリピンの屋台では主に肉類を調理したから揚げ等の匂いの濃いものが中心となっていますので、野良犬と出会った時には出来るだけ匂いが漏れないようにしっかりと、袋の口を閉めておきましょう。
もし食べ物を持っていて追いかけられた場合には、素直に食べ物を犬に投げて逃げる事です。
狂犬病予防のワクチン
もしも、どうしても野良犬に咬まれるような恐れのある場所に旅行に行く場合は、ワクチンを接種してから旅行に行く事も出来ます。
狂犬病のワクチン予防接種の費用は1回15,000円です。 >>出典: 海外渡航前 予防医療センター
万が一の為の備えですが、咬まれて狂犬病に感染してからでは遅いですので、15,000円で予防出来るならしておくべきでしょう。
ただ、フィリピンで私が感じるのは野良犬を虐めたり刺激したり怒らせたりしない限りは問題無いと思っておりますが、新婚旅行でフィリピンを訪れるような方は、新婚旅行がゴールでは無く、今後の2人の人生が大切な身ですから予防接種はしておいた方が良いのではないかと私個人的には思います。
折角の楽しい旅行を、死ぬ程の危険に脅かされてしまったのでは楽しい思い出にはなりませんものね。
コメント
セブと違いダバオには野犬がいません。以前女房にいとこが野犬に引っかかれ、それが原因で狂犬病に感染し、体調が悪くなったのは風邪のせいと思い結果亡くなってしまいました。
当時女房の父親は地元の観光協会の役員をしており、ダバオの観光協会の会議の折、主席していた当時のマニラ市長ー現大統領に野犬に危険性を訴えたそうです。
その結果 ドテルテ氏は翌日ダバオ中の野犬の射殺命令を出したそうです。
ドテルテ氏の実行力半端ないです。
>> SKさん
コメント頂き有難う御座います。
が、しかし、野犬は未だにダバオに沢山います。
確かにマニラやセブよりは少ないかも知れませんが、記事中にある写真はどこからか拾ってきたものでは無く、記事を書く当日に私が実際にダバオで撮影してきたものです。
私もドゥテルテ大統領がまだ市長だった当時からダバオに住んでいますがドゥテルテ大統領の実行力は凄いですね